第1回ホラーサスペンス大賞特別賞記念作品
鬼子母神(きしもじん)〜娘を助けて!
未婚の母の悲痛な叫び、善意か悪意か?保健婦がはまる戦慄の罠!
黒木瞳 七瀬なつみ 吉行和子 矢沢心 大平奈津美 山下容莉枝 西牟田恵 奥貫薫
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人間の心の奥に潜む歪んだ感情の恐怖を今日的なテーマのもとに描く。工藤公恵(黒木瞳)は、都内の保健センターに勤めるベテラン保健婦。最近夫の祐二(内藤剛志)と離婚したばかりで、女手一つで小学生の娘・由香(大平奈津美)を育てている。三歳児検診を翌日に控えたある日、保健センターに男の声で電話が入る。「幼児虐待に遭っている子供が、明日検診に行くので見逃すな」というのだ。電話を受けた公恵は不安を覚えるがどこの誰とも分からない。翌日、公恵は、新人の保健婦・宮内美子(矢沢心)に文句をつけている若い母親を目に留める。その母親・渡井敦子(七瀬なつみ)によると、娘の弥音(今泉野乃香)が病気かもしれないのに、ちゃんと検診してくれないというのだ。敦子は、昔看護婦をしていたので、自分で判断できると主張する。そこで公恵は、弥音が精密検診を受けられるよう手配した。その夜、保健センターのファックスが、『見逃したな、虐待を受けているのは渡井弥音だ』というメッセージを受信する。だが、弥音の検診を担当した美子は、弥音の体には、虐待を受けた跡などどこにもなかったという。公恵が敦子の住民票を調べたところ、彼女の世帯主は江原昭夫(松重豊)となっていた。どうやら敦子は未入籍のまま弥音を生んだらしい。さらに、弥音には兄がいたが、数年前に三歳半で死亡していることが判明する。 |
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