四十三歳、初産の女

妊娠発覚直後の夫殺し 17年前の子宮摘出が招く女の嫉妬

十朱幸代 宮崎美子 東ちづる さとう珠緒 清水由貴子 高橋克実 鈴木ヒロミツ 赤木春恵

腹痛で搬送されてきた臨月間近の秋元珠代(清水由貴子)の処置をし終えた綾子(十朱幸代)は、見舞いにやってきた2人の女、折原佐和子(宮崎美子)と鴨居響子(東ちづる)がそれぞれ、以前、自分の患者だったことに気付いた。3人はかつてのOL仲間で、共に43歳。珠代はすでに2児の母であったが、残りの2人に子供はいない。同僚の折原耕平(高橋克実)と社内結婚した佐和子は、綾子の指導で10年間ほど不妊治療を受けたが成果がなく、3年前に妊娠を諦めていた。ところが、響子と一緒に新生児室を見学していて突然めまいを訴えた佐和子が、なんと妊娠3ヶ月と判明。子宮筋腫はあるものの、出産は充分可能であることが分かった。だが、喜びを爆発させる佐和子に対し、響子は、複雑な表情を見せた。現在、佐和子の夫・耕平の上司をしている独身キャリアウーマンの響子には、17年前、ある悲しい出来事があった。

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