第1回拡大スペシャル 森村誠一サスペンス

人間の証明2001

母さん僕のあの帽子どうしたでしょうね…霧積−沖縄−ニューヨーク 棟居刑事が挑む黒人青年刺殺に隠された25年の謎

渡辺謙 高島礼子 いしだあゆみ 田中邦衛 石倉三郎 渡辺美佐子 TEAH(テア)中村麻美 川村ティナ

繁華街の雑踏で黒人青年が刺殺されるという事件が起きた。被害者はアメリカ国籍のジョニー・ヘイワード(TEAH)。2日前に入国したばかりだった。その頃、現場近くのホテルでは、人気歌手の八杉恭子(いしだあゆみ)がステージに立っていた。八杉恭子は政治家・郡陽平の妻で、近々行われる選挙のために、盛大な宣伝活動を行っていた。一方、捜査を担当することになった棟居弘一良(渡辺謙)、下田美里(高島礼子)の両刑事はヘイワードが泊まっていたビジネスホテルの部屋で一冊の古い西条八十の詩集を見つける。しおりの挟まっていたページには麦わら帽子をなくした少年の心を詠った詩が書かれていた。ヘイワードは貧しいハーレムで父親と2人で暮らしていたが、その父親が2ヶ月前に死亡、出かける際に行き先を尋ねたアパートの管理人に「キスミー」という言っていたことが明らかになった。棟居はその「キスミー」という言葉が、麦わら帽子の詩に書かれていた「霧積」という地名を指しているのではないかと推測。現地へ向かうことを決意する。そうした中、ソープランドを営む新見(石倉三郎)が、急に姿を消してしまった店の人気ナンバーワンのナオミが最後に目撃された場所でクマのぬいぐるみを見つけ、棟居のもとへ持ってきた。なんと、そのクマのぬいぐるみは、政治家・郡陽平と人気歌手・八杉恭子の息子、郡恭平のものであった。霧積高原から沖縄、ニューヨークと舞台は目まぐるしく変化。調べを進める棟居、下田の両刑事は、ある女性の悲しい過去に突き当たる。
地上波では、2001/01/10、「水曜女と愛とミステリー」枠(水20:54〜23:18)で放送された。脚本に名前をクレジットされている清水有生は元の脚本を監督に無断で改作されたことを憤っている。「数年前に井坂聡という演出家に、二時間強の脚本を全シーン無断で書き換えられて、収録、放送されました。脚本づくりの打合せにずっと同席していて、ほとんど発言しなかった人でしたが、決定稿ができたあと、まったく私に無断で改訂稿をつくり撮影したのです。こういう卑劣な行為は絶対に許せません。

| Back |