警視庁三係吉敷竹史シリーズ 1

寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁

東京で惨殺された女性が全く同時刻に寝台列車に乗っていた!時刻表に潜む「死者のアリバイ」の謎とは?

鹿賀丈史 真中瞳 阿南健治 大川聖一郎 余貴美子 今村恵子 森洋子 風祭ゆき 安奈淳

現場は高級住宅街にある瀟洒なマンションの一室。「若い女性が死んでいる…」という匿名の通報を受け、やって来た警視庁捜査一課強行班三係の刑事・吉敷竹史(鹿賀丈史)は浴室の浴槽に浸かった若い女の全裸死体を見て驚く。女性は顔の皮を剥がされ、目玉をくり抜かれて殺されていた。被害者は、部屋の主で所在が不明になっているホステスの九条千鶴子(森洋子)である可能性が大きい。吉敷刑事は部下の有賀(真中瞳)や小谷(賀集利樹)と千鶴子の身辺を捜査する。マンションの住人への聞き込みで、2日ほど前、千鶴子の部屋から若い男が飛び出してきたとの情報を得る。吉敷たちは千鶴子の交友関係を調べようと、千鶴子が勤めていた銀座のクラブを訪ねる。クラブのママ(高橋美穂)は、千鶴子は休暇を取って寝台特急「はやぶさ」で九州に旅する予定になっていたと言う。それを裏付けるように千鶴子の部屋には旅支度をしたスーツケースが見つかった。しかし、予約していた「はやぶさ」のチケットは出てこない。死亡推定時刻からすると、とうてい乗れるはずはない…。千鶴子と最も親密な関係にあった二人の男性が捜査線上に浮かぶが、どちらも犯行を裏付けるものがない。捜査は手詰まりになる。

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