ひとことの罪

逃げ場を失った夫の言葉が招く悲しい結末

国生さゆり 宅麻伸 石野真子 松村雄基 橋本功 加藤久雄 五十嵐めぐみ 南田洋子 鍵本景子

出版社の編集記者・的場佳代(国生さゆり)は、原稿を受け取るため訪ねた大学教授・秋津俊輔(宅麻伸)宅で。妻・美佐江(石野真子)の遺体を発見し慌てて警察に通報した。百合の花が飾られた現場には、第一発見者の秋津(宅麻伸)が立ちつくしており、佳代に美佐江の遺書を見せる。到着した警察は、穏やかな美佐江の死に顔。遺体の状況などから、覚悟の上の服毒自殺と断定。1年半前、癌のため子宮を摘出したのが自殺の動機とみた。前日、学会出席のため京都にいた秋津が帰宅したのは、朝の9時過ぎ。検死によると、美佐江は前夜の12時頃に毒を飲んでいた。捜査が終了する中、刑事の百瀬(橋本功)だけは自殺に納得がいかなかった。百瀬が注目したのは美佐江の遺言。これが『結局』という言葉で始まり、なぜか赤の他人の佳代にわびる個所があるのだ。百瀬から疑惑を明かされた佳代は、改めて自分と秋津夫妻の関係を振り返った。

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