便り

真野あずさ 古尾谷雅人 桑原正 島崎恵 小島三児

路地からの脅迫状

田村 高廣 水沢アキ 牟田悌三 上月佐知子

便り
弟の死に疑念を抱く姉の姿を通して、肉親の絆と愛の陰影を描き出した作品。幼い頃に両親を亡くし、雪江は姉として母として弟・耕作を育ててきた。そんなある日、耕作が福岡で新社会人となった矢先に交通事故で亡くなる。雪江は半信半疑のまま福岡へ向かったが、待っていたのは耕作の先輩という植村だった。耕作は高熱で会社を休み、モノの弾みで転倒して後頭部を強く打ち、脳内出血が原因で死亡したとされたが、3日前の午後5時が死亡推定時刻と聞き、雪江は激しく動揺する。

路地からの脅迫状
末森(田村高廣)は娘の真沙子(水沢アキ)と二人暮らし。ある日、深夜の路地で怪しい男とすれ違った末森は、翌朝その近くで殺人事件があったことを知る。警察に知らせようとする末森だが…。「娘を溺愛するあまりに拘束する父親に対し、恋人との関係を守るために脅迫状を送りつける娘の心理を描く。仕事熱心な末森は適齢期の娘・真沙子とふたり暮らしだが、娘のこととなると縁談が持ち込まれただけでブチ壊してしまう。一方、家では父親に甘えてみせる真沙子だが、実は勤めている銀行の上司・松尾と不倫関係にあった。ある日、松尾の別居中の妻が何者かによって殺されてしまう。真沙子は、不倫関係にある自分が犯人と疑われることを恐れた。

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