瀬戸内寂聴〜出家とは生きながら死ぬこと

宮沢りえ 阿部寛 中村勘太郎 火野正平 市毛良枝 伊武雅刀 佐野史郎 斉藤由貴

戦時中、見合い結婚をした瀬戸内晴美(宮沢りえ)は、夫・楠本(佐野史郎)とともに北京に渡り、娘・迪子を産んだ。良妻賢母の手本のような毎日。
終戦後、やっとの思いで引き揚げた一家は、徳島の晴美の実家に身を寄せた。そこで晴美は、母・コハル(市毛良枝)が空襲で亡くなったことを姉・艶(斉藤由貴)から聞かされた。
そんな中、晴美は年下の青年・凉太(中村勘太郎)との密会を重ねていた。会って見つめ合うだけの激しい純愛。晴美は耐え切れず楠本に2人の関係を告白してしまう。激昂した楠本は無理やりに晴美と迪子を連れて上京、新しい家に住まうことに。しかし楠本は繰り返し晴美に暴力をふるい夫としての理解できぬ許せぬ感情を晴美に突きつけたが、晴美の思いは変わることなく、ついに晴美は夫も娘も捨てて身ひとつで京都の友人宅へ逃げた。

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