越路吹雪・愛の生涯〜この命燃えつきるまで私は歌う

天海祐希 松下由樹 小澤征悦 須藤理彩 上原美佐

昭和14年の春。宝塚音楽歌劇学校で働いていた岩谷時子(松下由樹)は、川を渡ってずぶ濡れになりながら通学している生徒を紹介された。当時15歳の越路吹雪(天海祐希、<子役>新垣結衣)との出会いだった。天真爛漫に歌を楽しむ越路の姿に魅せられた岩谷は、舞台前に極度の緊張で震えが止まらなくなる越路の背中を見守りサポートをし続ける。そして昭和26年、越路は14年間在籍した宝塚歌劇団を退団し東宝の専属女優に、岩谷は本格的に越路のマネージャーを務めることになった。
あるとき、音楽監督の黛敏郎が音楽家の内藤法美を伴って、越路にエディット・ピアフの楽曲を歌わせる話を持ってきた。越路は喜ぶが、本当は日本語の歌詞で歌いたい。そこで急遽、恋多き越路の色恋沙汰を日々聞かされていた岩谷に白羽の矢が立った。はじめてのことに戸惑う岩谷だったが、必死に訳詞に取り組み、そして生まれた『愛の讃歌』は、大ヒット。これが2人にとって運命の転機となった。

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