浅野ゆう子と戸田恵子、深浦加奈子の気楽な主婦3人が旅先で体験するスリルと冒険のサスペンス。第4弾の今回は、博多の高級リゾートホテル主催のケーキ作り教室ツアーに連続殺人事件をからませ、母娘の血の絆の愛憎を描く。
息子の誕生祝いのためとケーキ作りに苦闘する葵(浅野ゆう子)に、主婦仲間の桔梗(戸田恵子)が2泊3日のケーキ作り教室ツアーを誘ってきた。福岡ドームで知られる博多の高級リゾートホテル「シーホーク」の主催だ。2人は蘭子(深浦加奈子)も加えて福岡へ。ホテルは豪華、ドームは折よくバックステージツアーで開放と、3人はご機嫌だ。肝心の教室のレストランでは、オーナーの日高(神保悟志)からパティシエの文枝(床嶋佳子)を紹介されて葵はびっくり。23年前の高校時代、突然転校していったままの同級生だった。その夜、屋台ラーメンで盛り上がった主婦3人は、開いていたドームのスタンドを走り回り、警備員に叱られて人工浜に逃げる。そこで黒いコートの男が3人にぶつかって駆け去ったが、あとに刺殺死体が倒れていたので大騒ぎになる。福岡県警の捜査担当は何と葵らと顔見知りのボンコロ刑事の佐川(前田吟)とデブ刑事の増田(田口浩正)で、左遷されてきているらしい。殺されたのは身許不明の初老の男でなぜか薄着のままだという。