悪魔のような女 「私と一緒に夫を殺して!」

 菅野美穂 浅野ゆう子 仲村トオル 串田和美

 病弱な若妻と、愛人の女医との壮絶な闘い〜池に沈めた夫の死体が…消えた!?

グラスアートのデザイナー若桜 綾(わかさあや・菅野美穂)が、夫の晴樹(仲村トオル)と初めて出会ったのは、彼女が出品していたグラスアート展の会場だった。彼女の作品が誰にも注目されない中、情熱的な目を注いでくれたのが晴樹だった。ピアニストの卵で金がないという晴樹に、綾は自分の作品であるガラスの指輪をプレゼントした。それが二人の交際の始まりだった。綾は、4年前に両親を事故で亡くし、親が残した古びた屋敷に一人で住んでいた。彼女は子供のころから心臓に疾患が有り、医者だった父親の教え子である独身の女医の中園薫(浅野ゆう子)に長年薬を調合してもらっていた。ある日、綾は晴樹を自宅に招待し、この屋敷は両親から受け継いだものであり、維持費がかさむのでいずれは売り払わなければならないだろうと打ち明けた。すると、晴樹は泪を流し、この家が可哀想だという。晴樹も小さい時に父親が自殺、母親が出奔し、楽しい家庭の思い出はないというのだ。自分が力になるから、綾にはこの家を守ってほしいという晴樹の言葉に綾は感動する。
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