[見知らぬ夫]

知らないうちに戸籍に入れられ、「見知らぬ夫」と結婚させられていた女性が、殺人事件に巻き込まれていく恐怖を描く。ある日、絹江は刑事・大野から夫が殺されたと聞かされるが、独身で来月には恋人・石崎との結婚が決まっていて全く身に覚えがなかった。大野と供に現場に向かいそこで殺されていたのは、以前言い寄ってきた豊島で、自分に承諾もなしに婚姻届けを出し、戸籍上では夫婦になっていたのだ。その豊島には４千万円の土地があり、絹江に遺産として受け取る権利があったが、殺された時間には会社を早退していたためアリバイがなく、嫌疑がかかってしまう。この状況の中でも２人で幸せになろうと再度、誓いあう絹江と石崎の前に豊島の最期の声を聞いたという水谷が現れる。

[ガラスの絆]

試験管ベビーをめぐるサスペンスドラマで、人工授精をうけた人妻の心とドナーの父性愛を描く。夫・弘之と妻・治子は子供に恵まれなかったため、人工授精で生まれた５歳になるひとり息子・信之がいる。弘之は成長するにつれ自分に似ていない部分を挙げては信之に辛くあたっていた。治子はドナーだと名乗る男・敏男から暴行を受けたことがあり、再度呼び出される。弘之に知られることを恐れた治子は指定されたホテルへ向かうが、部屋には血まみれになった敏男が殺されていた。

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