島本光江（泉ピン子）は、東京の大型団地に、夫・慎一（篠田三郎）と娘・夏美（川崎真央）と息子・壮太（濱田岳）の4人で暮らしていた。
夕食の準備をしていた光江に電話が入る。不倫相手の男からだった。光江はすぐに部屋を飛び出す。その男、村瀬秀司（赤井英和）が団地の階段を上がってくる。「来ちゃダメ！」光江は思わず村瀬の胸を押した。次の瞬間、よろめいた村瀬は階段を踏み外し転落する……やってきたパトカーは光江を息子と娘の目の前から連れ去った……
刑務所に入った光江は、雑居房で女囚たちと生活を共にする。同房の女囚は野村未紀（熊谷真実）、神崎泰代（藤吉久美子）、池田茂子（高田敏江）、山科理彩（三浦理恵子）。女囚同士としての会話はあるが、お互いの罪については聞きもせず語りもしない。
そんな刑務所暮らしのなかで、光江は自分の人生を振り返る。何故あのような罪を犯してしまったのか……夫・慎一に問いつめられる光江。たった今、村瀬と共にラブホテルから出てくる光江を、慎一は自分が運転するタクシーから見ていたのだ。

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