都祇園芸妓シリーズ(7) 月下美人殺人事件

高樹沙耶 船越英一郎 山村紅葉 前田美波里濱田万葉 北原佐和子

京都祇園の華やかな世界に生きる芸妓たちの人間模様を背景に、名妓若菜と男衆秀太郎のコンビが難事件の謎に迫るシリーズ第7弾。幾店もの高級クラブや寿司店、マンション、テナントビルのオーナーで、祇園の女帝と評判の九条美那子(前田美波里)がアートギャラリーを設立、そのこけら落としとして冬木啓介(長谷川初範)の写真展を開催した。そのオープニングパーティーに美那子から日頃ひいきを受けている若菜(高樹沙耶)も秀太郎(船越英一郎)と招かれた。美那子の娘で写真家の美鈴(濱田万葉)に写真を習い始めている若菜は会場の人々のスナップに夢中になっていた。がその時、秀太郎と話していたクラブホステスの玲子(北原佐和子)が突然、血を吐き、息絶えた。毒を飲まされたらしい。かつての交際相手だった玲子の死にショックの秀太郎を事情聴取する京都府警の狩矢警部(横内 正)。秀太郎に代わって犯人を探そうと決心した若菜は聞き込みを始め、クラブで玲子とナンバーワンを競っていた朱美(沖 直未)が写真家の冬木をめぐって玲子とライバル関係にあったことを知る。 そして、若菜のスナップ写真に、朱美が玲子にグラスを手渡しているところが写っているのを見て若菜は、朱美から話を聞くため秀太郎と彼女のマンションを訪れた。だが、朱美はすでに絞殺死体となっていた。玲子と朱美が勤めていたクラブのオーナーの美那子とママの彩乃(長坂しほり)も狩矢警部の事情聴取に対し、何も心当たりがないと答える。だが、玲子と朱美にマンションを買って与えたのは美那子だった。なぜ美那子は玲子と朱美を援助していたのか、疑問を残したまま若菜は美鈴と彼女の仕事場に咲いた月下美人の撮影にとりかかっていた。そのころ、美那子の邸が彼女ともども炎につつまれて…。
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