北アルプス連続殺人ルート
渡辺いっけい 吉本多香美 三島ゆり子 伊藤高史 火野正平 竜雷太 朝加真由美 稲田奈緒 高岡建治 羽田圭子

富山県の霊峰立山で、テレビドラマのロケ中、女優の安曇香織里(稲田奈緒)が行方不明になる。現場に居合わせた長野県警安曇野署刑事・道原伝吉(渡辺いっけい)が、香織里の兄で同僚の串田正義(冨家規政)らと捜索。香織里は遺体で発見される。富山県警は事故死と断定するが、伝吉は、現場付近にはいないはずの雷鳥の羽から、殺人を主張。富山県警捜査一課管理官・道原遥(吉本多香美)は、伝吉の主張を入れ、殺人事件の捜査を指示した。遥と伝吉は、伝吉の父が遥の母と再婚したことによる血の繋がらない兄妹。ともに独身である2人には、兄妹とは違った感情が流れている。

 山岳ガイドの二宮孝則(伊藤高史)が、香織里が襲われた犯行現場を発見する。香織里は、死亡する直前、男優の沢木(高岡建治)の部屋を訪ねている。沢木のアリバイはない。遥は、沢木に疑いの目を向ける。一方、伝吉は、香織里の特集をしていたタウン誌が無くなっていることが気になる。

 香織里は、成瀬茂樹(阪本浩之)というファンにストーカーされていたことが発覚。しかし、成瀬、また沢木もアリバイが成立した。

 続いて正義の父・串田光正(河原崎建三)が刺殺される。光正は死亡前、東京の中松せつ子(朝加真由美)と会っていた。光正の友人で、次期市議選に出馬する五味修治(火野正平)によると、2人は20年前、互いにせつ子との再婚を考えた間柄だった。しかし、捜査は難航。伝吉は、孝則が、香織里の犯行現場を発見したことに疑問を抱く。事件が起きたとき、孝則は現場にいたのではないのか。孝則が香織里と恋していたことが明らかになる。孝則が香織里を殺したのか。しかし、動機がない。

 孝則は、せつ子の息子だった。23年前、孝則と妹の朝子が車で連れ去られる事件が発生した。孝則は助かったが、朝子は死亡。事件は迷宮入りした。当時、光正が疑われたが、釈放された。しかし、もし光正が犯人とすれば、孝則に、光正と香織里を殺す動機がある。光正が殺された日、孝則の姿が現場近くで目撃されている。遥は、孝則の逮捕を指示する。しかし、伝吉は釈然としない。

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